みょうがの旅    索引 

                    

   東北関東大震災の教訓
      (世界戦略情報「みち」平成23年(2671)4月1日第335号)

●東北関東地方を襲った未曽有の災害の痛ましい爪痕は日を追う毎に明らかになり、福島第一原発の事故は最悪の事態を日々更新するばかりでいまだ解決処理の糸口さえ見えず、放射能による汚染も野菜や飲料水、牛肉にまで及んで暮らしを脅かしている。そして、今回の大災害の策源地となった東北の三陸沖の震源地周辺ではM5以上の余震が一向に衰えを見せず、首都圏でも震度3乃至2程度の揺れが毎日襲っている。
 東京電力の電力供給不足による計画停電の影響は交通機関の運休など日常生活の様々な局面で困難を強いている。しかし、今回の大災害で犠牲となったり避難所での暮らしを余儀なくされている方々のことを思えば、日常生活の困難や不便など、何ほどのことがあろう。災害対策の品々を早速身辺に揃えるのは賢明だろうが、必要以上にトイレットペーパーやミネラルウォーターを買いあさって蓄蔵するのは、厳に慎むべき見苦しい行為である。
●かかる大災害がなにゆえに起きたのか。本誌みちは創刊以来十五年以上、西洋文明の邪悪さの剔抉と日本文明の柱の建て直しとを使命の両輪としてきたが、その使命の重大さを今回の災害ほど痛感させたことはない。
 今次の大災害が意図的に人工地震によって引き起こされたとの痕跡が露呈しつつある。本号より始まった不定期連載の安西稿「文明大転換に向けて」と常夜燈「『三・一一事件』の意味するもの」とは、今回の大災害を企んだ者たちを絶対に許さず、邪悪なるその手口と意図とを徹底的に解剖せずには止まないとの意気込みに満ちている。安西稿は大災害の衝撃を真摯に受け止める中から自然に発想されたもので、本誌の次世代を担う論考になるのではないかと期待を寄せている。常夜燈は東北関東大災害を「三・一一事件」と呼んでいる。すなわち、今回の大災害が自然の猛威による天災などではなく、人間の手によって意図的に引き起こされたものであると断定したうえでの、命名である。「三・一一事件」という呼称は本誌が初めてと自負する。
 今回の大災害が自然災害であるにせよ人工地震兵器による攻撃であるにせよ、それは天津神がわれわれ天孫民族たる日本人に下された試練である、と見るのが本号の世界情報分析である。
 その御神意とは、輸出立国と都市化一局集中から脱却して、「地産地消」の国づくりとフリー・エネルギー開発に邁進して西洋科学によって汚染された地球を浄化せよ、にあると具体的提言まで行なっている。
●近代社会が根本的に抱える脆弱さは何も原子力だけに限られるわけではない。いわゆる「ライフライン」といわれる水道やガス、電気、電話なども、誤魔化し程度に一部民営化されたとはいえ国家の支援と規制を受ける寡占型の事業である。かつて日本各地には、夏冷たく冬温かい清涼な湧水を湛えた井戸や河川があって人々の暮らしの用に役立っていた。それがいつの間にか「公共料金」という名の強制的収奪を通さずには入手できなくなった。井戸が汚染され涸れたのと同時に、息子も娘も職を求めて都会に出て家族はバラバラになってしまった。こんな暮らしは間違いだ。今回の大災害は御神意であると私も思う。そして、わが日本人に下された試練とは、「公共料金」というペテンに支えられた暮らしから一日も早く脱して、水も火も食糧も通信も各人が個別に自前で賄える暮らしを打ち立てること、これしかない。