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 新藤さん、日本海ハイドレート開発を宜しく 
(世界戦略情報「みち」平成25年(2673)3月15日第378号) 

●共同通信社出身で、『田中宇の(さかい)国際ニュース解説』をメール配信している田中宇氏が昨日三月一四日に配信した「終わりゆく原子力発電」と題する記事にて、米国の国策が明確に原発廃止へと動いたことを指摘している。米国メリーランド州に建設予定のカルバートクリフス原発3号機について建設を許可しないと原子力規制委員会が決定したことを解説した記事である。その不許可決定の発表をわざわざ三月一一日に行なった意味を、米国の国策が反原発へと舵切られた、と見たのである。
●「原発は安全かつクリーンでコストも安いエネルギーを提供する」などという宣伝文句は真っ赤な嘘で、未来永劫にわたって呪わしい災厄を人類に及ぼして止まないことは三・一一東日本大災害でハッキリした。わざわざその三月一一日を択んで米国が原発建設申請に不許可の決定を行なったことは、田中宇氏も注目するように、十分意味がある。わが国も米国の本音を認識し全面的に反原発の政策に転換すべきである。一部の米国勢力の尻馬に乗って原発という大災厄を他の国に売り込むなどという愚行は、直ちに止めなければならない。
●二、三日前のニュースで、三重県と愛知県の沖合でメタンハイドレートの試掘を地球深部探査船「ちきゅう」で行なったところ、深度およそ一〇〇〇メートルの海底から約三〇〇メートルの下にメタンハイドレート層があり、そこに掘削装置を貫通させ、三月一二日から生産実験を始めて天然ガスを採り出すことができたことが報じられた。経済産業省資源エネルギー庁の発表では、周辺海域に日本の天然ガス消費量の一一年分が埋蔵されているという。今後五年間で採掘技術を完成させて、商業生産に乗せる予定だとの政府計画も発表された。
●だが、ちょっと待て、と言いたい。あの忌まわしい三・一一大災害の日時を避け、その翌日に新エネルギー試掘成功の発表を行なうのは、戦略的にも納得できる。だが、なぜ、三重・愛知県沖なのか。一〇〇〇メートルの海底からさらに三〇〇メートル掘り下げて始めてメタンハイドレート層に到達したというが、日本海側の新潟県沖では海底面にごろごろ転がっている状態で存在していると、独立総合研究所の青山繁晴氏が実地調査して明らかにしている。その調査結果を基に、昨年九月「海洋エネルギー資源開発促進日本海連合」が京都府知事を会長として新潟、京都、兵庫などの日本海側一〇府県によって結成されている。また、昨年の一〇月末には、北海道網走市沖のオホーツク海と秋田・山形・新潟各県沖の日本海で、海底下数メートルの所から回収に成功したとの発表が、明治大学・北見工業大学・東京大学の共同調査グループによって結成された「表層ガスハイドレート研究コンソーシアム」(代表=明治大学特任教授松本良)によって行なわれている。それなのに、こうした調査結果をまるで無視するかのように、太平洋側に固執するのは、なぜなのか?
●同志飯田孝一が教えてくれたのだが、青山繁晴氏の日本海メタンハイドレート調査船には現総務大臣の新藤義孝氏も同乗し直江津沖で新エネルギー開発の必要性に大いに賛同していることが、http://www.youtube.com/watch?v=8u9DB5w9huUというYouTubeの映像に残っている。同乗は昨年六月六日だ。新藤さん! 日本海のメタンハイドレート開発を緊急に促進して下さい。